社長のきまぐれ通信 MatsumoTalk

会社経営者として、16年以上仕事をして参りました。思い起こしてみますと、私は起業してから10年間は、周囲から信用されることに従事していたように思います。つまり、経営的に言うと売上実績により、金融機関からの信用を得ること。介護現場的に言うと、現場で様々な困難な状況を乗り越えて、何らかの結果を残すこと。歴史も経験も無い自分には、周囲から信用されることが第一目標であったことは、言うまでもありません。

しかしながら、ここ数年は信用されることよりももっと大きなことにチャレンジしています。「信用」=「信じて任される」段階から更に上の段階「信頼」=「信じて頼られること」を目標にしています。つまり、私にとりましては、信用 < 信頼であり、「こいつに任せてみよう」から「こいつしか出来る奴は居ない」または「こいつに任せれば何とかしてくれる」と思って頂ける人間を目指すようになりました。過去の実績や成績で信用度が決まるのに対し、信頼にはそれに加えて将来への期待感が含まれて居るように思うのです。確実な実績と常に前向きに生きる姿勢が信頼に繋がるのです。 特に組織内においては、この信頼関係の構築が不可欠です。かつてG球団が大型補強をした際に、他チームの実績の有る高額年俸選手を一気に引き抜き、その結果としてチームは全く機能しなかったのがその典型と言えるでしょう。実績が十分な信用できる人間が集まっても良い組織になる訳ではないのです。一生懸命仕事をしているのに何故か自分が周囲から正当な評価をされていないと感じている人は、「信用」イコール「信頼」であると勘違いをされて居る方が多いように思います。今一度、周囲から自分がどの様に見えているのか考えてみては如何でしょうか? 銀行は、あなたに信用が有ればお金を貸してくれます。銀行があなたを嫌いでも、信用が有ればお金を貸してくれます。信用とは、そう言うものなのです。 3月某日、多くの行政機関や業界関係者が携わる大変な仕事の話し合いが行われました。そのなかで、最も困難と思われる部分の仕事の舵取りを皆さんが私に任せてくださいました。勿論、関係者全員から信頼されているとは思っていません。でも、勝手に私にしか出来ない仕事だと思い込んでいます(笑)。信用で無く、信頼関係で仕事をしている組織では、どんな困難も乗り切ることが出来ると私は信じています。今回の大仕事はスタッフの方々にも協力を頂かなくてはなりません。その際には、宜しくお願い申し上げます。 御守

写真について
紺のジャケットをクリーニングに出そうと思い、ポケットに何か入っていないか確認したところ、手作りの御守が出てきました。これは、昨年11月に掲載しました、優勝した阪神親善大会の試合当日、小学校6年生の女子選手が出場選手全員と私に作って持って来てくれた貴重な御守です。彼女はこの春中学へ進学しますが、いつまでも皆のことを思いやれる素晴らしい女の子で居てくれることを祈るばかりです。