社長のきまぐれ通信 MatsumoTalk

上達の極意

「好きこそ物の上手なれ」と言う諺が有ります。仕事でも趣味でも、物事は先ず好きであることにより、探究心が芽生え、目標ができ、達成する為に一生懸命になれます。当然ながら上達も早い訳です。

しかし、長年好きで続けていることには、しばしば落とし穴が存在します。ある時期を境に探究心ややる気を失うばかりでなく、他の事に興味が移ってしまうのです。これは物事ばかりでなく、夫婦や友人などの人間関係にも言えることではないでしょうか?同じことの繰り返しに思えるような毎日に飽きが生じて来るのです。この状態が一時的に訪れることは誰にでも有ることでしょう。周囲の上達振りや成長を見ることで刺激され、再び発奮して努力すれば、また元の自分を取り戻せることでしょう。

しかしながら、飽きが生じた状態から立ち直ることなく、向上心を失った状態でただ毎日を何となく過ごしてしまうことは、自分自身の成長を止めてしまうばかりか、組織の衰退をも招きかねない危険が潜んでいます。

同じことの繰り返しのように思える毎日を如何に楽しいものに変えて行くかは、個々の心掛けによるものだと思います。プロ野球で三冠王を達成した、落合博満さんは言って居られました。「いくら良い成績を残しても、もっと良い打ち方が有って、もっと良い成績が残せる筈だと思っている」と。道を究めた人がこのコメントを残される中、「飽きた」「テンションが上がらない」「面白くない」と言って、その原因を人のせいにしようとしている我々凡人は、同じことの繰り返しこそもっと真剣に魂を込めて努力し続けなければならないのかもしれません。上達の極意はそこに有るのではないでしょうか。

兜

写真について
この度、私が尼崎市少年剣道代表チームの監督として出場した「第66回阪神剣道親善大会」におきまして、我が尼崎代表チームが見事に優勝しました!8月のお盆明けから殆どの週末に稽古会を開催して、厳しい稽古に耐え抜いて頑張ってくれた選手たちに感謝の気持ちでいっぱいです。写真は、優勝旗ならぬ、阪神親善大会名物の優勝兜(かぶと)であります。表彰式で、選手たちが賞状と兜を受け取る姿を見たときには、正直込み上げてくるものがありました。