社長のきまぐれ通信 MatsumoTalk

経験を積むということ

人生に於いても、仕事においても、スポーツや趣味に於いても、私は40歳を迎えた頃から、経験を積むことの大切さを痛感するようになりました。20代、30代の頃はやる気と体力さえ有れば、どんなことでも乗り越えられると思って居ました。違う表現をすると、それさえ有れば、私は誰にも負けないぐらいの自惚れがあったように思います。しかし、実際には違って居ました。若くて勢いに任せてやり遂げていたことは、今にして思えばたいして高いハードルではなかったことに気付きました。

決して気が長くはない私ですが、感情の乱れはその人から正しい判断能力を奪うことに気付きました。自ずと思い通りにならないときこそ、冷静になることが出来るようになりました。自分が何をしたいのかを考えるばかりの自分でしたが、最近では、目の前に居るその人が何をしようとしているのか、私に何を求めようとしているのかを考えるようになりました。

冷静に物事の本質や真実を見極める眼のことを「心眼(しんがん)」と言います。経験を積むと言うことは、この「心眼」を養うことではないかと思うのです。勿論、経験を積みながら思考を重ねなければ養われないものだと思います。

見えなかったものが見えて来る、感じ取れなかったものが感じ取れるようになる。そんな経験が安定感や優しさを生み、会社や組織、人間関係は良好なものになるのだと私は信じています。

博多駅

写真について
昨年、実業団の全国大会で念願の日本一になった西日本シティ銀行本店内に有る道場で稽古会に参加しました。写真は行員の後輩が、稽古終了後に最上階(11階)まで連れて行ってくれて観た光景です。新しくなった博多駅が一望出来る素晴らしい光景でした。さすが大手企業。私も一度はこんな一等地にオフィスを構える一流企業に就職してみたかったです。