社長のきまぐれ通信 MatsumoTalk

昨年、仕事で思い通りにならないことが続いた時、改めて自分の弱さを知りました。それは、普段通りの自分でない自分を感じたからです。

先日、剣道の稽古中にこんな指摘を受けました。「まっちゃん、何かしてやろうとするから、姿勢が悪くなっているぞ!」。格上の先生と打ち合いをしている際に言われてハッとしました。その稽古では、確かに私は劣勢に立たされており、何とかして悪い流れを挽回しようとしていました。何とかしなければならないと言う気持ちが、力みとなり姿勢が崩れていたのです。

我々凡人は、焦りや不安や怒りの感情に支配された時、冷静さを失います。しかし、私が知る限り、数々の人生経験を踏み、精神を鍛錬した者は、如何なる事態に遭遇しても普段通りの心を失いません。私の剣道の恩師は、若い頃、会社を経営されていました。明日にもご自身が経営する会社が倒産するかもしれない危機的な状況でも、普段通り稽古をされていたと聴いたことがあります。試合へ向けての心構え、苦手な相手と遭遇したときの対処方法等、私が恩師にアドバイスを求めて色んな質問をしても、恩師の答えは口癖のように同じでした。「普段通りで良い」と。

恩師が亡くなられて、6年が経とうとしています。「普段通り」の言葉の意味が「平常心」であるということ。その平常心を保つ為にはかなりの修業を積まなくてはならないということに最近、ようやく気付くことが出来ました。

まだまだ修行が足りない私の気付きでした。

 

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